朝鮮民主主義人民共和国:水害 国連人道調整局 状況報告書 No.2 2007年8月17日
http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900SID/YSAR-766MST?OpenDocument
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で発生している水害に関する本報告書はOCHA
アジア太平洋地域事務所(ROAP)や国連機関、国際赤十字連盟、事業支援隊
(PSU)と朝鮮民主主義人民共和国政府から得た情報に基づいている。
被害状況
- 豪雨により北朝鮮全土で大規模な洪水が発生し、特に首都ピョンヤンや穀倉
地帯が位置する南部地域が最も被害を受けた。
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洪水被害に関する確実な情報はまだ限られた段階にある。天候とインフラの
破壊により被害調査も支援活動も阻まれているからである。
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洪水により少なくとも221名が死亡し、80名が行方不明、30万名が家を失った。
更に46,500棟の家屋が全壊し、85,000棟が浸水もしくは損傷したと北朝鮮政府
が発表した。水路や貯水池、農業施設、橋梁(540箇所以上)、鉄道(55,000mの
鉄路が流失)、変電所、揚水施設、堤防などのインフラに深刻な被害を被った
と報告されている。道路や橋脚の損傷により現在も到達不可能な地域がある。
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被害が最も深刻な地域には同国の穀倉地帯がはいっている。農務省の一度目の
推定では水田と玉蜀黍畑の11%が浸水もしくは埋没、流失した。政府の情報に
よると、水害による経済的損失は鉱業や鉄道輸送、漁業、建築資材製造など農
業以外の部門にも及んでいる。
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国連及びEU、国際赤十字連盟、PSUが最も被害が大きかった5道で8月14-16日に
支援必要性の調査を行った。調査結果は食糧や浄水、汚物処理、避難テント、
必須医薬品、非食糧支援物資(NFI)−毛布などの生活用品−が緊急に必要であ
り、通信機器や瓦礫除去用の機械、建築資材も必要というものだった。調査は
引き続き行われている。
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天気予報によれば今後48時間雨は続く見込みである。
政府の対応
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政府や市民や軍隊を動員して被災者支援や被災地の情報収集にあたらせている。
国連及びIFRC、PSUが地方行政機関の支援にあたっている。
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朝鮮赤十字会(RCS)が6,000人のボランティアを通じて23,000パックの家庭用支
援セットを配布している。
国際社会の対応
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WFPは北朝鮮政府の要請があれば緊急用食糧の国内備蓄を放出する準備ができ
ている。食糧は小麦粉や大豆、野菜油、砂糖など4,000トンである。高栄養ビ
スケットなどの追加支援を現在準備中である。
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UNICEFと保健省は必須医薬品(3ヶ月4,000人分)及び缶入りの家庭用飲料水500
パック、水質浄化剤、石鹸の配給を来週開始する。UNICEFは追加の水質浄化剤
3万名分と次亜塩素酸カルシウムを現在調達し、地域の浄水設備に活用する。
同機関は教育省とも協力し、被災地の学校が9月から新学年を迎えられるよう、
支援の為の調査を迅速に行っている。また支援事業を展開していた被災地域5
郡でも調査を行い、学校や保健施設、保育所の復興に関する必要性評価を行う。
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WHOと保健省は水質浄化剤8万錠(1錠で20リットルの水を浄化可能)と緊急用医
療セット8台(1台あたり3ヶ月1万名分)を配給する。またWHOは政府を支援して
備蓄の補給と備蓄容量の増強を行い、被災地の医療施設を復旧する予定である。
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UNFPAは母子の健康確保の為緊急用分娩キット(家庭・医院での出産用)を放出
している。追加支援は現地調査による必要性評価の結果をみて行われる。
UNFPAは試験的な人口調査を行っており、これにより被災地の住居の被害規模
について有用な事例が得られるかもしれない。
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赤十字連盟の災害復旧緊急基金(DREF)は25万スイスフランを水害対策費として朝
鮮赤十字会に提供し、これにより同会は支援物資の配給と補充を行った。
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韓国政府は来週750万アメリカドル相当未満の支援物資を提供する予定である。
物資は即席麺や飲料水、粉ミルク、毛布や薬品などである。
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ヨーロッパ委員会は緊急シェルターや医療支援、浄水の提供などを行うため、
現在進行中の北朝鮮支援事業の非常時準備金より10万ユーロを用意した。
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Mercy Corpsは45万アメリカドル相当の支援を行い、食糧や薬品、衣服、バケ
ツ・手袋・石鹸・シャベルなどの清掃用具を提供すると発表した。
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ドイツのAgro Actionは25万ユーロ(うち15万はドイツ政府より)を放出し、推
定5万名分の食糧や水質浄化剤、台所用品を提供する。要請があれば必要性評
価の結果に基づいて更に支援する用意がある。