朝鮮民主主義人民共和国:水害 国連人道調整局 状況報告書 No.5 2007年8月28日
http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900SID/YSAR-766MST?OpenDocument
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の水害に関する本報告書は国連機関や国際赤十
字連盟、事業支援隊体(PSU)と朝鮮民主主義人民共和国政府、OCHAアジア太平洋
地域事務所(ROAP)から得た情報に基づいている。
被害状況
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2007年8月7日から14日にかけて大水害が朝鮮民主主義人民共和国の首都ピョンヤ
ンなど9道149郡を襲った。江原道および黄海道、咸鏡南道、平安道、両江道、慈
江道で洪水により100万名に近い人々が何らかの被害を被り、17万名に近い人々
が家を失った。
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8月24日に政府が発表した情報では、少なくとも454名が死亡し、156名が行方不
明、4350名以上の負傷者が発生した。中央統計局によると全壊した家屋は40,463
軒、浸水は133,762軒、67,056軒の損壊を数えた。
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国営通信社の朝鮮中央通信(KCNA)は、異常なまでの豪雨とそれに続く水害により、
学校や病院など8,000棟の公共施設が全壊もしくは半壊したと伝えている。
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伝えられたところによると、洪水の水位はほとんどの地域で低下している。しか
しながら河川や地下水の水位は依然異常に高く、とりわけ南部の水田は浸水した
ままであり、収穫が更に失われつつある。天気予報はこの先も雨が降ると伝えて
いる。
政府の対応
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朝鮮政府は引き続き市民や軍隊を動員して被災地の復旧支援や情報収集を行って
いる。復旧作業は国防委員会(NDC)の指揮のもと行われている。国連および赤十
字、PSUが地元当局の取り組みを支援している。
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朝鮮赤十字会(RCS)が1万4千名以上のボランティアを動員し、被災地の調査のほ
か、危険地域の監視や住民の避難、救助、応急処置を行っている。
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政府が被災者用に避難所を用意している。8月24日に韓国政府が避難設備や建築
資材、重機など4千万ドル相当の追加支援を表明しており、この分野ではこれ以
上の支援は不要である。
国際社会の対応
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国連への政府の緊急支援要請を受け、緊急支援要請(Flash Appeal)がバルストロ
ム国連緊急援助調整官室次長により8月27日に発表され、水害への即時対応資金
として1400万ドル以上の支援を訴えた。要請書では、最も支援を必要としている
人々がこれから三ヶ月の間に最も切迫する課題に朝鮮政府が取り組んでいること
に、敬意を表している。また必須医薬品や上水、食糧の調達が急務だとしている。
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WHOとUNICEFは既に医療器具と水質浄化剤の配給を既に始めている。医療関係者
は数多くある医療施設の被害実態調査を行う機会を求めている。
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WFPは国内備蓄を利用して被害の最も深刻な37郡で20万名以上への食糧配給を開
始した。
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各部門毎にそれぞれの受け入れ機関との調整会議を持ち、被害対策の事業化・調
整を進めている最中である。地域を絞って被害実態調査が続けられている。
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赤十字連盟によると、8月20日に発表した548万ドルの緊急支援要請はこれまでに
32%が達成された。同連盟は追加支援として必須医薬品や食糧以外の物資(NFI)、
医療・衛生活動用に370万ドルを要請している。連盟は国連機関やPSUと密接に連
絡をとりつつ国内事業を行っている。
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スウェーデン政府(SIDA)がスイス赤十字を通じ、緊急支援金として400万クロー
ネ(695スイスフラン)を朝鮮赤十字会に援助した。SIDAは引き続き事態を注視し、
さらなる資金援助に備えている。
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チェコ共和国もまた、赤十字連盟の要請を受け2万5千ドルを支援すると明らかに
した。
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韓国政府が一度目の支援物資の輸送を実施し、750万ドル相当の物資が届いた。
即席麺や毛布、非常用品、ミネラル・ウォーターなどトラック40台分の物資が、
最近開通した朝鮮半島西部の道路を経由して国境の町ケソンに届いた。
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韓国の旅行会社ヒョンデアサン(現代峨山)は朝鮮東部の山岳地域で南北交流・観
光事業を行っているが、このたびセメントや小麦など740トンの支援物資を今週
末までに送ると伝えられている。セメントと鉄鋼の最初の配送は既に始まってい
る。